- お知らせ [2024/07/10] 8月から営業日を縮小します・・ >>
次は焙乾です。
室(むろ) 機の扉を開けて宗田鰹を入れます。口が開いているのはかまどです。覗いたところ→
薪も内地のものです!輸入物の薪もあるそうですが、輸入物の薪は育った水も栄養も環境も違うので、出来上がる製品の味や香りに違いがでるそうです。
ですので、薪は内地のものを使用。
室(むろ)の中は凄い煙りです
・・もくもくもく・・
『燻す→休ませる』を繰り返し10日間、やっとで完成
2階に上がるとそこは宗田節の保管場所
1階の室(むろ)には茹でて身を割った宗田鰹を入れ、5~8時間ほど燻します。
それを2階の保管場所に移し、休憩させます。
休憩させた宗田鰹はまた2階の室(むろ)に入れ、同じように5~8時間燻します。
燻された宗田節は、保管場所に移してまた休憩させます。同じように3回目は3階の室(むろ)に入れ、5~8時間いぶされます。この間、10日間以上の日数をかけて、やっと宗田節が完成します。
2階から下を見たところ →
当店のために宗田節を選別して下さっている社長さんです。
当店のHPを見てご連絡いただき、取引のご縁をいただきました。生産者の方との出会い、本当にありがたいです。「削った時の『はな』はがとても綺麗なものもあるが、味や香りは土佐清水の魚がいい」と製品への自信を語って下さいました。
宗田節は濃い出汁が出るけれどちょっと生臭い・・という印象があったのですが、それが大きく変わりました。香りがいいのです。これならたっぷり使っても生臭くならないだろうと、確信させられる香りでした。
当店で扱う商品はほとんどがそうなのですが、この宗田節の製造も手作業、手作業の連続とききます。 このような食品が『珍しい』とか『こだわり』の・・という特別なものではなく、当たり前の食材として普段の食卓に使われるように、当店も微力ながらお手伝いできるように多くの方に宗田節をおすすめしていきたいです。
宗田鰹の特徴
宗田鰹(そうだがつお)から作った荒節を削ったものが宗田節です。 鰹に比べて、血合いが多いため、濃厚なだしがとれます。
そば等の麺類や、おでん、煮物などの濃いだしが必要な時に最適です。 また、花かつおや、本枯れ削り節に混ぜて使ったりもします。お好みでどうぞ。