出汁は料理の基本です。

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●鰹の旨味と昆布の旨味は和食の美味しさの基本

出汁は料理の『味付け』とは違います。ですが、出汁がきいていないと、何だか味気なくなります。だしの美味しさは「うま味」。このうま味が効いていると、料理は俄然美味しくなります。

また、美味しい出汁がとれていれば、味付けは控えめでも十分満足できる優しい味付けができます。

もし、料理の味付けが決まらない場合、物足りなさは、醤油や塩ではなく「出汁」かもしれません。

● 鰹と昆布の出汁の取り方

材料

水・・・・・約2リットル

昆布・・・・長根昆布の場合・・・約4本
      羅臼昆布の場合・・・約20g
      真昆布の場合・・・・約20g

鰹節・・・・約30g


1・・昆布の汚れを拭きます。

昆布は衛生管理された工場で製造される食べ物ではありません。
海から引き上げ、そのまま浜で乾かし、浜にある作業場で選別などをします。

そのため、どうしても砂粒や石などが付きます。
乾いた時点でそれらのほとんどは昆布から離れますが、ひだの間に小さな石などが入ったままになっている事もあります。

そのような小石は取り除き、あとはざっとでいいので汚れを拭き取ります。
固く絞った布巾などで拭き取るのがおすすめです。表面の白い粉はマンニットという昆布のうま味の成分ですので、ゴシゴシ拭き取らないようにします。

2・・鰹と昆布のだし夏場は30分程度、冬場は1時間程度水につけておきます。

自然にじんわりと美味しい出汁が出ます。
ゆっくり水に溶け出す性質があるので、できれば水だしがお薦めです。

3・・沸騰してきたら、昆布を取り出します。

鍋に火をつけ(強火にしない)、昆布のうま味をしっかり出し、
昆布のふちから小さな気泡が出てきたら昆布を取り出します。

4・・昆布を取り出してからも少しの間、弱火のままで、アクをすくいます

アクをこまめにすくう事によって昆布臭が和らぎます。

鰹と昆布のだし

5・・鰹節を加える前に鍋の火を止めます。

煎茶が熱湯では美味しく出ないように、
鰹だしも沸騰したところでは美味しく出ません。
鰹節を入れる前に火を止めます。

6・・鰹節を入れます。

7・・香りより旨味を優先する場合はすぐに出汁をあげます。旨味を引き出す場合は20秒くらい弱火で煮出しアクを取り除き、鰹節が鍋底に沈むまで待ってから出汁をあげます。

アクをこまめに取る事は澄んだ出汁を取るのに欠かせない作業です。
(澄んだ出汁というのは、透明という意味ではありません)

キッチンペーパーか布巾で鰹節を濾します。ゆっくり濾すと出汁が澄んで綺麗になります。まろやかで、自然な甘味をほんのり感じる、後味のいい出汁の出来上がりです。

● 鰹と昆布の出汁 美味しさの秘密

昆布に含まれているうま味の成分、グルタミン酸。グルタミン酸は、
多くの天然食品に含まれていますが植物性の食品に多く含まれています。

離乳食で昆布出汁を使うと、赤ちゃんはちゃんとその『うま味』を感じ取ってくれます。
母乳の中にもグルタミン酸が含まれていて、実は離乳食以前にその『うま味』を感じ取っています。

鰹節に含まれるうま味の成分イノシン酸と、昆布に含まれるグルタミン酸を合わせると、うま味の相乗効果が増します。

● 鰹と昆布の出汁の保存

鰹と昆布の出汁は少しづつ取るよりも、ある程度の量を取った方が美味しくとれます。2、3日分をまとめて取ると美味しく、その都度出汁を取らずにすみます。

2、3日以上の保存は冷凍がお薦めですが、冷凍庫の匂いがつかないように、ジップロックなどに入れ、しっかり封をして板状にしておくと、使う分だけ割って使用できます。
数日内の使用なら、冷蔵庫でそのまま保存も可能です。

● 鰹と昆布の出汁のだしがら利用法

お馴染みですが・・やっぱりふりかけ ・・

だしがら(昆布、鰹)が冷めたら細かく刻みます。
刻んだだしがらを鍋に入れて水分がなくなるまで炒ります。
砂糖、醤油、みりんを加えて焦げ付かないように炒り煮にします。
好みの柔らかさに(しんなり感)に仕上げます。最後に胡麻を入れても。
最後のだしを出しきった無駄のない一品です。

お客様より手作りふりかけの画像をいただきました \(^_^)/

『この日は鮭の身をほぐしてお茶漬けを作りました。サイトを参考にお出汁をとった出汁がらでふりかけに挑戦してみました。(手作りのふりかけは初めて作りました) ふりかけの感想・・・これはマジで美味いです。市販のふりかけより香りが高く、茶漬けにもとってもよく合いました。作るのも簡単で、途中から火加減に気をつければ失敗もありません。出汁がらがポロポロになって、鍋にくっつきだす頃が出来上がりの合図ですね』

美味しそうな手作りふりかけの画像はこちらから!!

● うどんの出汁、「関西風」「関東風」について

うどんの出汁・・と、聞いてすぐ思うのは、「関西風」と「関東風」。
カップうどんのスープが販売地域で違うと言うのもよく聞く話です。

実際にその違いを比べて見ていない人でも「関西風」は汁が薄い色、
そして「関東風」は汁が真っ黒・・というのは最低限の常識のようです。
(濃口醤油系か薄口醤油系か)

出汁に関しては関東風は基本が鰹出汁、関西風は基本が昆布出汁となります。

● 「関西風」「関東風」食堂やうどん屋さんの境界線はどこなのでしょう?

どこかに、うどんの出汁つゆの境(ライン)があり、そのラインを境界線に西のお店は薄い出汁つゆ、東のお店は黒い出汁つゆのはず?

当店のホームページを見て下さった富山県の方がこんなメールを下さいました。

「わたしは北陸の富山県在住です。うどんのカップめんの味が違うことをテレビで見て、以前実際たしかめてみましたが、富山までは関西風のだしで、新潟県や岐阜県に入ると関西風のだしになります。新潟県との県境は親不知の険しい地形を通るため、人家もしばらくなく、新潟の青海町に入ると関東味(Eマークのついたやつ)になります。また、同様に岐阜との県境も険しい山越の道が続くため、人家がほとんどなく、高山方面に抜けると関東味になります。

スキーとかいったときに買ってきて2つ並べて食べ比べしました。

 富山は前田藩〔金沢〕の影響が大変つよい土地柄のため、富山までは関西風なのだと思います。

 昔は北陸4県(新潟、富山、石川、福井)とくくりがありましたが、今はほとんど北陸3県で分類し、新潟は北信越に属し、文化的にも感覚的にも新潟までの距離(300Kmはある)的にも大変遠く感じます。 

富山近隣の駅の立ち食いのうどん・そばや街の大概の店は関西風とおもいますが、個別の店によっては濃い口醤油を使う店もあるようです」

大変興味深いメールをいただきました(^^)

富山は関西風、関東風が混在している地域で境目のキーポイントのようですね。
土地柄と言うより、店主さんのやり方で変わっているようです。

富山に境界線がある・・・!?

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